雪が降った。おとといの夜から昨日にかけて降った雪は少なくない量となった。車の上の雪を少しはらってみるとおよそ10センチくらい。さらさらとしていてとても軽く、だけどまとまっているとそれが圧となってそれなりの重さを感じる。ほとんどの場所を人が歩かない田舎だから、一日たった今もまだ新しいようにみえる雪景色が広がっている。新しい雪を踏み付けるのは楽しい。真っ白な新雪を口にしてみた。その瞬間に雪が溶けてぎゅっと固まって、思ったよりはさらっとしたものではなかったが、シロップをかけてかき氷にしたらよさそうだと思った。

8日は衆院選の投票日だったので、雪も楽しみながら投票所まで歩いていった。ところどころに雪の写真を撮っていたり雪だるまを作っている人がいた。歩いているあいだにも雪が強まって自分の頭に雪が積もっていく。雪の降っている最中は意外と道路は滑らないし、車が走る場所は不思議と雪は積もっておらず、移動にはさほど影響はないようだった。

最高気温が0度未満の日を「真冬日」という。私が住んでいる土地で真冬日となるのは30年ぶりだそうだ。県内では初の真冬日となる地点もあり、すごい一日だ。ずっと関東で過ごしてきたので、丸一日ずっと氷点下というのはたしかに経験したことがない。けれど、暗い時間に感じる氷点下の空気と比べると、明るい時間に感じる氷点下の空気はなんだか清々しくてそこまでの寒さは感じなかった。雪が積もっているのだから寒いにきまっていると、眼前の雪景色がそう感じさせるのだろう。低いところにある雲の輪郭も巻雲のようにぼやけている感じがしてあれは氷晶なのだろうかと考える。空気はひんやりしているのに雲ができるのも不思議だと思ってしまうが、それほど上空は寒い。

いつもの散歩道にいないはずの鳥の群れが畑に集まっていて、おじいさんが鉄砲のような音を打ち鳴らしていた。起き抜けにそんな風景に出会ったものだから急に北国にやってきてしまったのかと思った。午後には雪は止む予定だったから、お昼に駐車場の雪かきをした。いつもと違う景色にわくわくしたりもしたが、これが日常となると大変だろう。今日は道路が凍っているだろうから気をつけなければ。