次の七十二候は「黄鶯睍睆」。読みは「うぐいすなく」。「春告鳥」と呼ばれる鶯が春を告げる季節です。

鶯は緑色をしているのに「黄鶯睍睆」に「黄」の文字が入っているのは、東南アジアに生息する高麗鶯(こうらいうぐいす)が黄色い体をしているところからきているようです。二十四節気・七十二候はもともと中国から伝来したため、日本では馴染まないものがところどころにありますね。高麗鶯の見た目を調べてみると目とくちばしが赤く、体は全体にかけてとてもきれいな原色の黄色をしています。歌川広重の絵にも高麗鶯をモチーフにした絵がいくつかあって、鮮やかな黄色が画に色を付けています。

高麗鶯が生息するのは中国や東南アジアのようですが、日本にもほんとうにたまに渡りの途中に寄ってくるものがいるようです。こんなに黄色い鳥が飛んでいるところはぜひ見てみたい。たまに奄美大島に住む方に話を聞きますが、南のほうはやはり植物や動物が色とりどりですね。キノボリトカゲという動物を教えてもらいましたが体がきれいな緑色をしていました。

それはさておき、鶯が鳴き始める季節だからと今日はレコーダーを持って外に出て耳を澄ましてみました。気象庁の「生物季節観測」には鶯の初鳴日の観測記録がありますが、関東の鶯の初鳴日はだいたい3月の上旬が平年値。予定はずれに鳴く鶯がいないかどうかと思いましたがさすがにまだ早く、毎日同じようにざあざあと流れている川の音を録って帰ってきました。ある季節の終盤にもなるとその景色にも飽きたなあと思ってしまうものですが、ちゃんと季節が変わっていくと不思議と安心したり、わくわくします。

鶯の第一声は「初音(はつね)」と言い、鳴きはじめが下手っぴだというのでYoutubeで聞いてみました。たしかに下手でかわいらしいです。春に向けて鶯の鳴き声を探す日々となりそうです。